吉野川の歴史と奈良県最大級の人気を誇る「吉野川祭り」の魅力とは
奈良県民、そして五條市民にとっても身近なスポットとなっている吉野川。
吉野川では、ラフティングやカヤックなどのアクティビティを通して自然を体感することができたり、約4,000発の花火が見られる「吉野川祭り」を楽しんだりすることができます。
今回はそんな吉野川にまつわる歴史と、奈良県内でトップの人気を誇る「吉野川祭り」についてご紹介します。
奈良県五條市の「吉野川」と「吉野川祭り」について紹介!
まずは奈良県五條市を流れる、吉野川についてご紹介していきます。
吉野川について
吉野川は、降水量が多い大台ケ原を水源とした河川であり、奈良県五條市を東西に流れています。
また、奈良県を流れている吉野川は和歌山県橋本市で「紀の川」と名前を変え、紀伊水道へと流れていきます。
そんな吉野川では、ラフティングやカヤックなど自然をダイナミックに楽しむことができるアクティビティを体験することが可能です。
一人でゆったり時間を過ごすこともできますし、家族や友人と一緒に体験することもできますので、夏の思い出を作るのにもぴったり。
他にも、こどもの日に合わせて河川敷を泳ぐように掲げられる数十匹のこいのぼりや、毎年8月15日に開催される吉野川祭り、10月を目途に行われる鮎を捕獲するやな漁(2021年現在は休止中)など、季節によって様々な表情を楽しむことができます。
吉野川の歴史 ~水運拠点としての歴史~
昔、吉野川の上流にある川上村で伐採された吉野杉は、いかだに組まれて吉野川を下り、五條市まで運ばれていました。
五條市まで運ばれたいかだは、この五條の地で新たないかだとして組み直されるなど重要な役割を果たす地となっていました。
また、五條市川端という場所では、運ばれてきた材木を貯めておく貯木場が作られていました。
しかし昭和20年代後半には、木材の輸送に鉄道やトラックが用いられるようになり、いかだ流しが見られなくなりました。
このように奈良県五條市では、吉野川を通じて、水運の中心地として発達した歴史があります。
また新町通りにある「山田旅館」は、いかだ師が体を休める宿としてにぎわっていた歴史があり、今現在でも実際に宿泊することができます。
山田旅館に関してはこちらの記事でもご紹介していますので、ご興味のある方はチェックしてみてください。
奈良県五條市でおすすめの宿泊施設7選【五条駅〜大和二見駅編】
吉野川の歴史 ~観光面での吉野川~
出典:五條市漁業協同組合
戦前・戦後直後には吉野川の自然豊かな風景を楽しむための「遊船」と呼ばれる船が吉野川を賑わせていました。
「遊船」では、奈良県五條市の名物でもあるアユ料理などが振舞われていたと云われています。
また、実際に吉野川で行われていた鮎漁の見学もすることができ、大阪からも多くの観光客が訪れていました。
奈良県内でトップの人気を誇る「吉野川祭り」について
次に吉野川祭りについてご紹介していきます。
吉野川祭りについて
吉野川祭りは毎年8月15日のお盆の時期に開催されており、奈良県内でトップの人気を誇るほど毎年多くの方が足を運ぶ一大イベントです。(※残念ながら2020年、2021年はコロナ禍の影響で中止)
会場には、かき氷やたこ焼き、から揚げなどの約100店もの出店が出展されており、夏の風物詩を楽しむことができることから、奈良県五條市以外の地域からも多くの観光客の方が訪れます。
吉野川祭り当日は、19:00頃から灯篭流しが吉野川にて行われ、20:00頃から吉野川祭りのメインイベントである花火大会が行われます。
実は花火大会でよく耳にする「かぎや」「たまや」という掛け声のルーツとなっている花火師・鍵屋弥兵衛は、奈良県五條市大塔町出身であったと伝えられています。
吉野川祭りの特徴
出典:五條市観光協会
吉野川祭りの特徴は、なんといってもレーザー光線と花火の融合が楽しめる点です。
レーザー光線とは、コンサートやライブなどでよく用いられている光の線です。
数年前までは吉野川祭りでは緑色のレーザー光線のみを用いられていましたが、近年では、カラフルな色のレーザー光線を楽しむことができるようになりました。
全国的に見ても、花火大会でレーザー光線を見られることは珍しく、吉野川祭りの一つの魅力にもなっています。
また近年では、花火に合わせて手紙を読み上げるメッセージ花火や音楽に合わせながら花火を打ち上げるなど新しい取り組みもなされています。
来年の8月15日は奈良県五條市の吉野川祭りへ!
今回は吉野川の歴史と吉野川祭りについてご紹介しました。
ぜひ、来年の8月15日には奈良県五條市の吉野川祭りへ足を運んでみてください!
また他の季節でも、吉野川では多くのアクティビティや自然を楽しむことができるため、家族旅行などをご検討の方はぜひ一度五條市に訪れてみてください!