【奈良県五條市】真言宗の開祖・空海が立ち寄った「転法輪寺」とは
真言宗の開祖である空海は、誰もが一度は聞いたことがある偉人だと思いますが、今回はその空海が立ち寄ったとされる奈良県五條市のお寺「転法輪寺」についてご紹介します。
雪が降ると綺麗な雪景色を望むことができ、観光スポットとしても魅力的であるため、奈良県五條市への旅行をお考えの方はぜひ参考にしてください。
奈良県五條市の「犬飼山 転法輪寺」と空海
転法輪寺は、奈良県五條市犬飼町の犬飼山にあり、1200年もの長い歴史があるお寺です。
本堂では、本尊の弘法大師空海を祀り、境内には丹生狩場明神社(にうかりばみょうじんじゃ)などがあります。
この奈良県五條市・犬飼山 転法輪寺と空海は深く関わっています。
弘法大師空海について
弘法大師空海は真言宗の開祖です。
讃岐国(香川県善通寺市)の豪族の家で生まれ、やがて京の大学寮に入ると、その後さらに仏門を極めるために遣唐使の修行僧として唐の国(現在の中国)へと渡りました。
唐で2年間修業した後に真言宗という宗派を開き、日本各地を回り仏教の教えを広めるために高野山に真言宗総本山金剛峯寺を建てます。
転法輪寺と空海の繋がり
空海は真言宗を広めるための拠点となる寺を求めて、全国津々浦々を回っていました。
そしてある時、日大和国宇智郡(現在の奈良県五條市付近)で白黒2匹の犬を連れた狩人に出会います。
(※黒2匹の犬を連れていたという諸説あり)
その狩人から「どこに行きますか?」と聞かれた空海は、「真言宗を広めるに相応しい土地を探して全国を回っています。」と答えます。
すると、狩人は「あなたの求めている土地は、紀州(現在の和歌山)の方にあります。この犬に案内させましょう。」といい、白黒の犬に空海を案内させました。
そして、2匹の犬に案内されながら高野山を登ると空海は山人に会いました。
山人は「あなたのような方に会えて私は幸せです。私はこの山の王です。あなたにこの山を永久にあげましょう。」と言い、空海に献上しました。
空海はその土地を真言宗を広める拠点とし、後の高野山金剛峰寺となります。
空海を高野山に導いた狩人は「高野御子大神(狩場明神)」、山人は「丹生明神(丹生都比売大神)」だったのです。
その後、大師が狩人の姿をした「高野御子大神(狩場明神)」に出会った場所に轉法輪寺が建立されました。
奈良県五條市・犬飼山 転法輪寺の基本情報
名称 | 犬飼山 転法輪寺 |
住所 | 奈良県五條市犬飼町124番地 |
電話番号 | 0747-22-4403 |
公式HP | 犬飼山 転法輪寺 |
駐車場 | あり |
祈願・供養受付 | 9時~12時・13時~16時 |
個人祈祷の定休日 | 9日・19日・21日・28日・29日 ※行事や出張により、臨時休業致します。 |
アクセス |
最寄り駅 JR和歌山線…大和二見駅(駅から徒歩15分、タクシーで5分) 南海高野線…橋本駅(駅からタクシーで15分) 近鉄吉野線…福神駅(駅からタクシーで25分) ※公共バスは運行しておりません。徒歩、もしくはタクシーでお越しください。 |
地図 |
犬飼山 転法輪寺は、奈良県五條市の中でも特に歴史の深いお寺の1つです。
御祈願・御祈祷や先祖供養・水子供養なども行っており、御祈願では病気平癒・商売繁盛・良縁成就・学業成就・家内安全を行っています。
上記の他にも、希望に沿って御祈願をしていただけます。
また、悩み相談にも乗っていただけるため、お気軽にお伺いしてみて下さい。
空海ゆかりの場所・奈良県五條市「犬飼山 転法輪寺」
今回は奈良県五條市にある「転法輪寺」についてご紹介しました。
奈良県五條市は歴史深い観光スポットが多くありますが、転法輪寺は空海が高野山に金剛峯寺を建てるにあたって深く関わりのあった場所です。
旅行先をお探しの方や歴史好きの方は「転法輪寺」を訪れて、空海が過去に立ち寄った時の雰囲気を体感されてみてはいかがでしょうか。