この記事はエバーグリーン(株式会社二升五合)の代表取締役、廣末優さん(以下、「廣末さん」)へのインタビュー記事です。

part2となる今回は、エバーグリーン(株式会社二升五合)が取り組まれている環境教育や廣末さんが五條市に移住を決意した理由、今後の展望についてお話しいただきました。

五條市の自然を知り尽くした廣末さんだからこそ伝えられる貴重な内容となっておりますので、ぜひ最後までご確認ください。

子供が自然に触れて環境を学ぶ経験を。エバーグリーンが取り組む”環境教育”とは

ーー環境教育という取り組みもされているんですね。

廣末さん:環境教育は「子供が普段全く行かない場所で自然に触れる」といったプログラムを作ってほしい、という事で行っています。実際に体験して何かのゴール、もしくはゴールがなくてもいいんですけど、子供たちが自然に触れることで環境を知るという体験をしてもらっています。

あとは、環境教育といえるかどうかわかりませんが、大学で救命救急士を目指す学生さんや、実際にレスキューの資格を持った人たちが、レクリエーションを兼ねながら、”どうして川は危ないのか” ”どうしてライフジャケットを使用しないといけないのか” ”川のどういうところが危険なのか” という事をお話ししながら楽しんで頂く。

ーー自然の中で学ぶことは五條市のように豊かな自然のある場所に来ないと出来ないことなので、貴重な体験ですね。ガイドさん(スタッフ)は何人いらっしゃいますか?

廣末さん:5人ですね。

ーーガイドと呼ばれる方が5人なんですね。皆さん資格が要るという事ですか?

廣末さん:ラフティングの協会に入っているのでそこで、ラフトの操船の仕方であるとか、川の水の流れの使い方とか。あとはレスキューに関しての勉強をクリアしないとガイドにはなれないので、それが出来るとキャニオニングにも応用できるし、ラフティングも出来るようになります。

操船は出来ないといけないのですが、操船が出来ると安全も担保できます。でも操船が出来なかった時も、その次の対処をしないといけないので。最低限のレスキューをする、要はお客さんの安全管理が出来るかどうか。そこを見ています。

ーーガイドの方によって安全が担保されていると、お客さんにも安心して参加して頂けますね。

廣末さん:そうですね。でもそう言いながらもボートがひっくり返る可能性はあるんで。

ーーでもみんなひっくり返る可能性もあることをわかって来てるんですよね?(笑)

廣末さん:一応あり得るという事を前提に説明はします。

ーーそんなにひっくり返るんですか?

廣末さん:ここはそんなにないです。場所によってはガチンコでひっくり返りますけど。僕も20年ぶりに岐阜でなんですけど、ガチンコでひっくり返しました(笑)20年間いろんな川を漕いできて、ひっくり返る事はなかったけど、あとから振り返ると「なるよね」って。(笑)

ーーわかるんですね。(笑)

廣末さん:わかりますね。(ひっくり返る)理屈が。例えば、車で溝に幅寄せの時に「このラインで行ったら落ちないけど、ちょっと間違ったら落ちる」っていう、その「あとちょっと」です。

ーー感覚的なものですね。でもボートがひっくり返るのも魅力のひとつですよね?

廣末さん:いやぁどうでしょう?僕らはおもしろいですけどね。(笑)その岐阜の時も、中学生の女子4人が乗っているボートをひっくり返したんです。かわいそうでしたね。

ーーでも何もハプニングが起こらないより、起こったほうがあとあとの思い出としては…

廣末さん:そうですね、思い出は残りますね。「あのときひっくり返ったなあ」って思い返して言えると思いますね。

「この山を見ていたい、この場所に住みたい」山に魅せられて五條市に移住

ーー五條市との繋がりや五條市に移住された背景についても教えて下さい!

廣末さん:五條市との繋がりは、観光協会に入っていることもあって、五條市の方が相談に来られます。企業観光戦略課の方はアポなしで来られたり。五條に移住してから仲良くなりましたね。

もともと橿原だったのでバリバリの街の子だったんですが、五條で仕事をするようになってからいつも北山大橋を通って通勤してて、その通勤途中に紀伊半島で一番高い八経ヶ岳(はっきょうがたけ)がどーんと見えるんですね。

その山を見ていたい、この場所に住みたいと思って奈良県五條市に住むことになりました。

ーーそしたら川よりも山に魅了されてという…

廣末さん:いや、川も近かったので。でもただ山を見たいと思って、山を全部見れるこの場所が良かったんです。僕は久留野町って奈良県五條市の中でも山手に住んでるんですけど、地元の人達はちょっと上がったらすごい山が綺麗に見えることを知らないんですね。

地元の人達にとっては当たり前の風景なので、「今日、山が白いな」で終わる。

ーーそうですね。私も金剛山の麓ですけど「今日、山白いな」ってそれくらいしか…

廣末さん:思わないですよね。でも僕は「なんでそんなにきれいなのか」とかそういう風に感じるんです。ちょっと早起きすると雲海が見れたり、家からでも当たり一帯が雲海になったりするんです。特に僕の家からは見えやすいんです。

だからすごい山をポケーって見るんです。今日みたいな天気の時には家の前にイスを出して、日向ぼっこしながら。

ーー何分くらい見るんですか?

廣末さん:見ようと思ったらもうずーーーっと、雲を見ながら。3時くらいになると陽がこっちに来るので、積雪がどれくらいあるのか見えるから余計に綺麗なんです。

ーー山が好きなんですね。

廣末さん:山もですが、天気が好きというのもあります。

ーー天気ですか?

廣末さん:はい。だから朝に、今日は雲多いねんなとか、仕事柄、天気図から雨量とかをずっと昔から見続けているんで。だから今日だったら高気圧の圏内でとか、今週の土日は冬型になりますけど、冬型があとどれくらい移動してくれたら、今度はまた高気圧が来るから、そのタイミングで今度山に行こうかとか。

ーー天気予報士並ですね!(笑)

廣末さん:そんなことないです。いつも正木さんの天気予報を聞いています。

ーー天達さんではなく。(笑)

廣末さん:天達さんではなく僕は正木さん派ですね。(笑)

ーーそうなんですね。たしかに川も山も、天気にものすごく左右されますもんね。

エバーグリーン・廣末さんが考える五條市の魅力や地域の課題

ーー廣末さんから見た五條市の魅力とは?

廣末さん:五條市の街中に行ったら特に何もないと僕は思います。五條市の中心地よりかは、ちょっと離れたところにある、風土風習をもっと押して行った方が面白いのになあと思います。

ーーそれこそ五條市ならではですもんね。

廣末さん:そうですそうです。街中でもっと大々的な祭りがあればそれもありかなとは思いますが。

あとは食べ物かな?美味しい中華屋さんとか多いですよね。チェーン店ではなく、地元の方がされているお店が多いというのは五條市の魅力かなと思います。

廣末さん:五條市ならではの課題としてはあまりなくて。今ってインフラの整備がされているので、行き来する分にはすごく便利で暮らしやすい街だと思います。少なくとも僕がこれから生きて行く分には便利です。橿原に実家があるんですけど、帰る時は渋滞で車が動かないんでイライラするんです。

あとは店がこけない状態であるという事ですね。イオンにしてもオークワにしても。そういった大きな店もですけど、コンビニなんて車で走るたびにどんどんあるじゃないですか。便利ですよ。だから不便さは感じないです。素敵だと思います。

ーーじゃあ五條市は素敵なところだという事ですね。

廣末さん:そうですね、僕の大好きな山が見えるし、その場所に住めているので。寒いですけどね。(笑)

ーーコロナの影響はどうですか?

廣末さん:最初の頃はどうしようもなかったですけど、今シーズンは奈良県で緊急事態宣言が出なかったので、僕らの業種はなんとか維持できるのかなと思いますね。

ーーお店の今後の課題としてはいかがでしょう?

廣末さん:一番の課題としては、スタッフの高齢化とまでは言わないんですけど、若いスタッフが…。あ、そういう意味でいうと、さっきの地域性の課題としても上がってくるのですが、電車だけで来れない、車がないと会社まで来れないので、若者の働き手がうちに来にくいのが一番の課題ですね。

奈良県五條市の子供たちに新たな選択肢を。廣末さんが取り組みたいこととは

ーー今後の展望やこれから挑戦していきたいことについて教えて下さい!

廣末さん:今、自分の中ですごく気になっている事やってみたい事が、うちの息子もそうなんですけど、軽度の発達障害を持っているんです。発達障害を持っている子たちが五條にも、沢山いることを知って、そういった子たち向けの施設が五條市には少ないから、そんな施設ができたら作りたいなあと。

まだ自分が持ってるスキルを自然の多い五條市で無理なくやってみたいなという段階ですが。

うちの子も活発な子なので、裏山を走り回るんですけど、ため池があって危ないシーンでは、ツリーイングに使う道具を利用して出来るのかなと。

プログラムを考える前に、仕組みからなのか周りの説得からなのか。そういう会社というか、施設を作ることがやってみたいことですね。

ーーそういう野望というかやりたい事があるというのは、またこれからの励みにもなるので素敵だなと思います。

廣末さん:やりたいツアーはたくさんあって、それは実現できつつあるので、今後もどんどん実現していきたいですね。

ーー最後に印象に残っているお客さんがいらっしゃったら教えてください。ハプニングも多いと思いますが…

廣末さん:ハプニングとか・・・ばっかりですが。(笑)僕の中でリスクと楽しさって正比例して反比例はしないんですよね。

ーーそうなんですね。そんな表裏一体のアクティビティの魅力を教えて下さい!

廣末さん:やってみて下さい!ぜひ!水の中にいる時の楽しさは、実際にやってもらわないと伝わらないんですね。もしかしたらそれで、怖いってなるかもしれませんが、ほとんどが楽しいってなりますね!

ーーそうですよね。普段まったく経験出来ない事をするわけですもんね。

廣末さん:ラフティングに関してはガイドが乗っているのですが、参加者も漕ぐしガイドも漕ぐしで、みんなでハプニングも乗り越えて行けるんですよね。スノーシューイングに関しては、奈良県でも冬の時期の雪山はパウダースノーですし、霧氷がつくのですごくきれいです。

一度体験してみて下さい!

エバーグリーンのアウトドアアクティビティで奈良県五條市の自然を体験しよう!

今回は奈良県五條市のエバーグリーン(株式会社二升五合)の代表取締役、廣末優さんにインタビューさせていただきました。

エバーグリーンのアウトドアアクティビティでは、自然の中にある異空間を体験することができます!

誰も知らないとっておきの場所や、今まで見たことのない景色が、きっとあなたの目にも焼き付いて忘れられない思い出となるでしょう。

風景も人も、一期一会の出会いに感謝できる最高の体験をしに、ぜひ奈良県五條市にお越し下さい!

会社名 株式会社二升五合
事業内容

・エバーグリーンのアウトドアアクティビティの企画・運営
・環境教育プログラムの提案・企画・運営
・アウトドア用品の販売

住所 〒637-0028
奈良県五條市久留野町700
電話番号 0747−23−0620
メールアドレス otegami@evaguri.com
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