この記事は、「株式会社柿の葉ずしヤマト」の代表取締役、宮倉 靖幸さん(以下、「宮倉さん」)へのインタビュー記事part2です。

part1では柿の葉ずしヤマトの歴史や新型コロナウイルス感染症の影響などについてお話しいただきましたが、part2ではこれから挑戦したいことやお客様との感動エピソードなどについてお聞きしました。

地域の伝統食文化「柿の葉ずし」の魅力などについてもお話しいただきましたので、ぜひ最後までご確認ください。

心を尽くした柿の葉ずしで“美味しい”のその先を届けたい

ーーこれから挑戦していきたいことはありますか?

宮倉さん:人口も減ってきて、昔みたいにお店を構えて増やしていくことだけが、ひとつのやり方ではないと思いますし、色んな事が多様化している時代なんで、ネット社会の中で会社や商品としてのPRをどうしていくか、どう上手く伝えていくかとか、そんな中で見ていただいて事業の拡張をいかに進めていくかというところは、チャレンジしていきたいところですね。

自分は結構パソコン使ったりするのが昔から好きだったんですけど、すでに遅れているなと思いますね。

ーーもうすごいスピードで進んでいますよね。今の時代は個人での発信もすごいですし、そういった意味でSNSの活用も大事になってきますか?

宮倉さん:大事やと思いますね。

ーーネット販売も主流になってきていますが、その辺はどうですか?

宮倉さん:ただ、柿の葉ずしを買ってくれはるお客様は年齢層がやや高めなんですね。

例えば、電話いただくお客さんとも、”この人、注文しに電話かけてきたのか、話したいから電話かけてきたのかわからへん”っていう人が結構いるんですね。

それに対応するスタッフもすごいなと思いますけどね。(笑)

だから、DMを送るにしてもメールとかではなくて、昔ながらのものの方が合ってたりするのかなと。

ーーパソコンとかだと、年配の方は少し冷たいイメージがあるかもしれませんね。

宮倉さん:そうなんです。だから電話友達みたいに「今日○○さんおる?」とか、名指しで電話かけてきてくれる方もおられて。

ーーそれはお客様との信頼関係が築けている証拠ですね。

宮倉さん:そういうことですね。特に今の時代はネット社会で、リアルでの人との関わりも減ってきているので、友達みたいに電話をかけてこられるのも結構いいなと思うことはありますね。

ーーどうしても”文面で伝える”のと”直接言葉で伝える”のとでは、相手によって捉え方が違ってきますよね。そういった中で、お客様とのやり取りにおいて印象的なエピソードはありますか?

宮倉さん:ちょっと前にあったんですけど、お昼のサービスランチで長細いお皿で出しているお寿司を、赤だしと茶碗蒸しが付いて1,000円で提供しているんですけど、そのお寿司が好きで河内長野から毎週来てくださるお客様がいたんですよ。

ある時、そのお客様から「そのお皿を一枚分けてほしい」と言われたことがあって、「何でですか?」と理由を尋ねたら、お店に来ていた理由がその方のおばあさんが柿の葉ずしヤマトのファンで、お昼のランチを食べるのが楽しみで来てくれていて。

それと同時に、うちのスタッフと話をするのが楽しみで来られていたそうなんですが、亡くなられて。だから仏前に添えたいのでお皿を分けてほしいって言われたので、「どうぞ」と差し上げたんですけどね。

それを聞いて、柿の葉ずしヤマトの商品にそんな思いを持って来てくださってたことも嬉しかったですし、スタッフとのコミュニケーションが楽しくて来てくださっていたこともすごく嬉しくて。

だからお商売ってものを売るだけではなくて、そういう人間性まで構築してくれてた社員の皆さんに感謝したことがありますね。

ーーそうですね。もちろん商品が前に立ってあるわけですけど、そこに対する付加価値のところも大きいですよね。

宮倉さん:そうですね。

ーーそれを聞いた社員さんも嬉しかったでしょうね。やりがいといったところにも繋がるでしょうし。

宮倉さん:そうです。その反面、叱られることもたくさんありますけどね。(笑)

ーーそうですね。接客業はいろんな方がいらっしゃいますし。

宮倉さん:だから謝り方は天下一品なんです、鍛えられ方が違うんで。(笑)

ーーそうなんですね。(笑)市外の方もたくさん来られると思いますが、地元の方はどうですか?顔なじみの方もたくさんいらっしゃるかと思いますが。

宮倉さん:そうですね。まさに地域に会社を育てていただいていると思うので、だから地域に少しでも何か恩返しができればと思っています。

五條で受け継がれる伝統的な食文化

ーー最後に、宮倉さんが思う「柿の葉ずし」の魅力とは?

宮倉さん:やっぱり柿の葉ずしってね、この地域ならではのものだと思ってまして、地域を代表する食文化だと思っているんですよね。

紀州から運ばれてくる鯖を大事にして、五條で穫れたお米を炊き、裏庭で採れた柿の葉っぱを使って、保存食として何日も食べられるようにするという、地域の生活の知恵から生まれた一つの食文化の産物だと思っているんで。

そういったことというのは、大事に何年経っても伝えていかなければならない大切なものかなと思っています。

ーー先ほどから話されている、継承していかなければならないということに繋がるんですね。

宮倉さん:そうです。そういったことをお商売としてさせていただいていることに、本当に感謝しなければと思います。

郷土料理の美味しさとともに、お客さまに笑顔をお届けする”柿の葉ずしヤマト”

今回は「株式会社柿の葉ずしヤマト」の代表取締役、宮倉 靖幸さんにインタビューさせていただきました。

人々を魅了するそんな古都の魅力と、五條の壮大な自然が織りなす四季折々を表現した、五條の郷土料理“柿の葉ずし”。

古都巡りのお供にぴったりの、お弁当やお土産にも大変喜ばれる”柿の葉ずしヤマト”。

ぜひ奈良県五條市にお越しの際は、用途やお好みに合わせて選べる、柿の葉ずしヤマトを一度ご賞味ください!

会社名

株式会社  柿の葉ずしヤマト

住所

〒637-0062
奈良県五條市黒駒町164

事業内容

・柿の葉ずし及び食品の製造、販売
・レストラン業
・仕出し料理業務
・お土産販売

取材店舗

柿の葉ずしヤマト 五條本店 大和鮨 夢宗庵

【住所】
〒637-0042
奈良県五條市五條3丁目2-2

【電話番号】
0747-23-1955

【営業時間】
店頭 8:00~21:00
夢宗庵 11:00~21:30(L.O.21:00)

お問い合わせ(電話番号)

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受付時間:10:00 ~ 17:00(土日・祝日除く)

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