この記事は、五條市地域商社株式会社の代表取締役、宮倉靖幸さん(以下、「宮倉さん」)へのインタビュー記事です。

part2となる今回は、五條市地域商社の今後の展開や、五條市の魅力などについてお話しいただきました。

五條市を牽引する五條市地域商社が、今後どのような展開を目指しているのかについて知ることができる内容となっておりますので、ぜひ最後までご確認ください。

五條の変わらない魅力とこれからの五條について

ーー地域商社として活動する中で新たに気づいた地域の魅力と、印象的な人との出会いとかがあれば教えてください!

宮倉さん:新たに気づいた魅力はいろいろありますね。例えば今回「旅行を企画しよう!」ということで、ブランド協議会の方にどんなテーマで旅行するのがいいと思いますかと聞くと、皆さん出るわ出るわ(笑)

ーーそうなんですね(笑)

宮倉さん:出るんですよ。(笑)例えば「自然をテーマにしたこんなツアーは?」とか、源兵衛の中谷くんなら「料理を活かしたこんなツアーはどうですか?」とか、川村先生でしたら「河童を題材にしたらどうですか?」とか、「これだったら結構楽しいツアーができる」と感じるような案がいっぱい出てきて。

それもブランド協議会とかを通じて出会った方々だからこそというのはありますし、それを通じて教えてもらうこともあって、勉強になりますね。

ーー五條を知り尽くした方々が主力で運営されている会社っていう強みもありますよね!

宮倉さん:あります。五條のラフティングとか。

ーー前回取材に行かせてもらいました。エバーグリーンの廣末さんですね!

宮倉さん:エバーグリーンさんね!エバーグリーンさんもいろんな意見言っていただいて。皆さん、すごいですよ。私が入る余地がないくらい意見を言ってくれはるんで、「最後社長どうですか?」って聞いてくれはるんですけど、僕が一番タジタジになってた感じで(笑)

ーーみなさん”五條愛”がやっぱりすごいんですね!

宮倉さん:そうですね、だからぼさぼさしてたらあかんなって(笑)

逆に課題というか、五條市を中心としたブランド協議会で”地域商社ブランドをどう上げていくか”という点に特化したことをいろいろしたいという思いも強いんですけど、一方で毎日動いている大塔の施設をどうしたらもっと良くなるのかっていうことを考えがちで、つい大塔の施設に目が行くんです。

五條市なんかも財政難的なことを言われますが、各施設の運営もちょっと赤字体質的なところがあると思いますし、そこを脱皮せんとあかんなという思いも強いですね。

ですから、今は大塔の施設を注視しているところなんです。補助金が無くても独り立ちできるくらいの強い会社になっていかんとあかんのちゃうかなと思いますね。まだ何もできてないですし、道のりは遠いですけどね。

五條市を牽引する『五條市地域商社株式会社』の今後の展開とは

大塔郷土館

ーー今後のビジョンや展開について、「どのような会社にしていきたいか」「挑戦していきたい事」があれば教えてください。

宮倉さん:「どのような会社にしていきたいか」ということですが、その名の通り”五條市のためになる会社である”ということが一番です。「次はこんなことしたらおもしろいんちゃうか」とかいろいろ出てきますし考えますけど、やっぱり根幹はそれに尽きるのかなと思いますね。

「挑戦していきたいこと」は、”五條市のためになる会社である”ということにそぐいた形でどこまでやれるか、それに尽きるかなと思います。やはり常に時代も、五條市も、考え方も変わっていくと思いますし、そういった時代のニーズに合ったことをしていかなあかんと思います。

一方で、ダメだなとと思ったら見切りをつけていくことも大事だと思います。

株式会社である以上、営利の追求は避けられないことでもあるので、五條市に出資していただいた会社ですけど、やっぱり独り立ちできるように会社を育てていくというのは大きな責任かなとは思いますね。

ええかっこばっかりいって、全然できていないところもありますが。

ーーでも先ほども皆さんが集まったときに、やりたいことが次々に出てくるって話されてましたし、ビジョンの実現に近づいていると思います。

宮倉さん:そうですね。けど半面悩むこともあるんですけど、同じ会社の役員だとしてもみんなそれぞれの考え方もあるし、その辺をどう意見を尊重しながら方針をまとめていくかっていう難しさがありますね。

ーーその摺り合わせは難しそうですね…

宮倉さん:みなさんがそれぞれのお立場で、それぞれ頑張ってこられた方ばかりなので。僕自身も勉強になることがいっぱいありますね。

ーーさっきおっしゃってた「出口をどうするか」とかもそうですが、今までお話をお伺いしてきて”五條市のために”という目的があって、そのためにどうするかという、目的があってそれに対しての手段がすごくしっかりしてらっしゃるなと思いました。

宮倉さん:そうですね、ですから役員の方は本気ですよ。役員会もここ3年ほどは月に1、2回していますけど、それも全部自費でやってますし、それに費やす時間もですし。

ーーそうですよね。それぞれのお仕事がある中で、それだけの時間を費やすというのからも本気度が伝わってきます。

宮倉さん:「皆さん本気やな」と思うことがいっぱいあります。真剣に怒りますし。(笑)

ーーでもそれだけの熱意とパッションがないと地域もなかなか変わらないですよね。

宮倉さん:そうです。もう年齢も関係ないですし。みんな怒ってでもやってます。だから迂闊なこと言えない。(笑)

ーーでもそれを聞くと五條はもっと良くなっていくのかなと、私も期待というかすごく楽しみが大きいです!

宮倉さん:私も自分の仕事がありながらなので、毎日大塔に行けるわけではないですけど、この1年は郷土館でだいぶ売ったかな?だから僕も、郷土館のひとりのスタッフになってるんです!

ーーええっ!?

宮倉さん:この土日も行ってましたし、8月なんかはほぼ毎日行ってたかな?8月は柿の葉ずし作り体験を大塔でやろうということで、「子供さんが夏休みで体験していただけたらいいな」と思って行ってたんですけど。

ーーそうなんですね!そういうことがあって、だんだん地域商社という形にもなっていったりするのかなと思います!

宮倉さん:結局、従業員の方も見てますし、自ら動かんとついてこないので、大変な面もいっぱいありますけどなかなかおもしろいです。

ーー私も好きな言葉に、山本五十六さんの言葉がありますが、それを思い出しました!

宮倉さん:だからね、郷土館でも掃除ばっかりしてるんです。(笑)

ーーそうなんですね。でも宮倉さんの本気のお姿は伝わっていると思います!

五條市地域商社が未来に繋ぐ”地域の魅力”について

ーー最後に五條市について。五條市の一番の魅力とは?

宮倉さん:長年、五條市に住んでいるので愛着もありますし、本当に良いとこだらけです。

食べ物は美味しいものがたくさんありますし、自然をテーマにして遊べるし、歴史を知りたいと思えばジャンルがいっぱいありますし、昔から伝わる無形文化財の”陀々堂の鬼はしり”とか、”篠原踊り”みたいなものもありますし。

ですから魅力は尽きないなと思います。だからいかにその魅力を発信していって、五條市に来てもらうというとこに繋げていくかが大事かと思います。

五條市の魅力的な資源全てを取り扱い、PRするプラットフォームへ

今回は五條市地域商社株式会社の代表取締役、宮倉靖幸さんにインタビューさせていただきました。

官民連携で地域に新たな魅力と価値を創造し、五條市内に点在する魅力や課題を整理しながら、五條市の魅力的な資源全てを取り扱うプラットフォームへ。

五條市に対する強い情熱を持たれている方々が運営されているからこそ、間違いなく地域の架け橋となっていくでしょう。

ぜひ魅力に磨きをかけた奈良県五條市に一度お越し下さい!

五條市地域商社株式会社のロゴ

会社名 五條市地域商社株式会社
事業内容

・人材育成事業
・葉っぱ事業
・新商品開発事業

住所 〒637-0417
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