今回は、五條新町の中心に位置する三好邸を中心に事業展開する「株式会社GOJOチャレンジ」の代表取締役専務 木村 航さん(以下「木村さん」)にインタビューしております。

「思えばリスクよりもチャレンジ精神で切り開いてきた人生」と語る木村さん。

未来の担い手もそうであって欲しいと願いながら、リアルな地域活動を行う中で課題と解決を目指す、木村さんの『挑戦』についてお話をお伺いしました。

 

地元住民と起業・ベンチャー志向の若者が一緒になり、五條の埋もれた価値を見つけ広めながら、伝統文化を次世代に繋ぐプラットフォームを目指す「GOJOチャレンジ」

五條新町の中心に位置する三好邸を拠点に”五條の歴史や文化的な魅力を大切にした大和社中による地域起こし”の活動を、起業志向の高い大学生や都市部で活躍する若手ビジネスマンが中心となり次世代に繋いでいく「株式会社GOJOチャレンジ」。

地元と外部が共同出資して設立された法人で、新しいアイデアを持った若者が町に定住し、ビジネスを通じて地域に新たな風を起こし、次世代に新たな文化を繋ぐ。そんなプラットフォームを目指す会社です。

 

 

ーーはじめに、業種や事業内容についてお伺いしてもよろしいでしょうか?

 

木村さん:会社の事業内容は大きく三つで、元々三本の柱で立ち上げた会社でして、教育事業とコワーキングスペースの運営で、最後三つ目が商社事業というところで、三本の柱として立ち上げたんですけれども、今メインは教育の事業という形にはなっております。

立ち上げた当時、私は学生だったんですけど、教育の方は将来の五條を担う人材を作っていこう、というところで立ち上げたんです。

持続する地方創生を実現しようってことで立ち上げた会社なんですが、枠組みとしては地域の事業者さんと地域外の事業者と、共同出資でひとつの会社を作って、事業ビジネスできちんと稼ぎつつ持続させながら、地方創生をやっていこうということで立ち上げた会社なんですよ。なのでいわゆる補助金とか自治体の予算に依存しないで、自分たちで稼ぎながらやっていこうと。その中で将来の町を担う人材を作っていくことが一番長く続く地方創生だなと思ったので、教育に力を入れ始めました。

だけど子供たちがやっぱり高校卒業して地域を出て行くというのが多く、五條に戻ってこないってことがよくある話で。当時の子供たちに聞くと、「五條は何もないから早く出たい」みたいなこと言ってて。なんかこれ結構大きな問題だなと思って。

地域の魅力とかいいことは分かっているけど、「進学しないといけないから・仕事が無いから一回出ていきます」っていう人が多くて。そういう人達って出て行ってからも、自分の町の為にできることがあれば貢献したいな、とういう想いをどっかで持っていると思うんです。しかし、それが無いまま出ていくのが一番の大きな問題だなと思ったので。町の魅力だとか歴史とか、文化とかを教えていくような塾を作ろうことで、この「五條しんまち塾」というのを2016年から設立したというところです。

成果で言うと、まだまだ先の長い長期事業だなと思ってはいます。しかし、卒業生が戻ってきてうちでバイト始めたりとか。今は高校3年生の子と高専の子にプログラミングの授業を任せています。そういう意味で卒業生たちが戻ってくる同線ができたのが、この教育事業として1個の成果と思っています。

ーー塾っていうと、私も勉強教えてもらうところという概念があるんですけど、五條の街のことを教えてもらってる時の子供たちの反応とかはどうですか

木村さん:最初は僕らも試行錯誤して、当初は町の歴史とかを講座形式で実施したのですが、子供たちは”ぽかん”として”つまんない”っていうわかりやすい顔をしてたんで(笑)。この形式ダメだなと思って。

次にやってみたのが、ゲーム感覚で学ぶっていうクイズ大会みたいに景品付けて○×方式でやってみたんです。すると結構反応良くて。それにそこで覚えたこととかは記憶として残るみたいで。その次にやってみたのがそのクイズ自体を子供たちに作らせる、というのをやったんです。つまり自分で調べてきて問題作ってって。回答を4択にするにしても、どの4択にしたら引っかけられるかなとか考えながらやってて。それはそれですごく良かったなて思っていて。そういう遊びも含めたやり方にすると、結構積極的にしてくれたなと思います。

もう一つは、ラジオなんですが、FM五條さんにGOJOチャレンジの番組枠があって、毎月収録して毎週再放送で流してもらってるんですけど。そこに子供たちを出演させてみようと思って。子供たちに地域の事を調べて学習させて、一緒に出演して・・五條の事を語り合うっていう。

ーーそれはなかなか・・ハードルが・・。

木村さん:はいそうですね。相当大変でした。でもそこはしっかり作り込んで調べてきて、原稿とかも一緒になって作ってあげて。先生と子供2人の3人で出るんですけど、慣れてくると1人がしゃべる内容に対して、これってこうなの?とかっていう会話が生まれきて。こうなってくると、学んで終わりではなくて発表する場、いわゆるアウトプットすることで、しっかり自分の理解とか定着に繋がっているなと。これってすごく大事だなと思って。

ーーそうですね。発表の場って大事ですよね自分の想いとか・・・

木村さん:そうなんです。インプットだけではなかなか残らないので。アウトプットさせるという事を意識してラジオを始めたんで・・・それを継続していけたらと思っています。

ーー人に伝える事ってすごい難しいし、自分の言葉だけでしゃべってもなかなか伝わらなかったり

木村さん:そうなんですよね。でも子供たちにとってはとてもいい経験で、顔が出ないというのも今の時代、多分やりやすかったかなと思います。ローカルなんですけど、良かったなと思ったのは、子供自身の成長もそうだったんですが、それを聞いた親御さんとか、おじいちゃんおばあちゃんとかが喜ぶこと。そして、ラジオを聞いていた親御さんにとっても学びになったっていうことが素晴らしいなと。子供の話を聞いて、”こんなことがあったなんて私知らなかったです”とか、そういうのがなんかいいなと思って。

ーーそうですね、子供発信で巻き込んで・・・

木村さん:そういうところがふるさと学習としての、1個の成果かなと思っていて。それにこの教育モデル自体、僕はこの五條で1回やってみて、いろんな地域で使えるなと思ったんです。

それで2校舎目が今年できたんですけど。うちの系列の徳島県美馬市という地域でも、”MIMAチャレンジ”っていう会社で、学習塾を実は今年オープンさてもらって。この教育の展開を横展開していってきたいなと思ていて。今って五條のことを五條の中だけで話してる。徳島でも地元地域のことを話す・・・。今度はこれをコラボさせる。

徳島の子に五條の事を聞かせてあげるし、五條の事を徳島の子に聞かせて、いろんな地域の事を一緒に知るみたいな・・・そんなもの作っていって、何か最終的には”ふるさと自慢甲子園”みたいなことをちょっとやりたいなって思っていて。

ーーそうなんですね。それでもっと事業展開的に増やしていく感じということですね。

木村さん:塾は増やしていく予定です。一応、いろんなご縁があって福島でも作ろうという動きがあって。そこでも教育って全ての地域において、やっぱり地方創生の基礎になるなと思っていて。あと人が育ってない地域って変わってこないもだと思うので、そういう意味で福島でもそれをやろうっていうしてます。

リアルな地域活動の中で見出した課題

ーーサービスとか商品についてですが、こだわりは持っていらっしゃいますか

木村さん:教育の話はもうさっきお伝えした通りで。でもただ勉強だけできればいいってことじゃなくて、将来の五條を担う人材にしたいってことなんで、基本的に自立させたいってことだったんですよ。極論、塾に行かなくてよくなる方がいいと思っているので、基本的には答えを教えず、ヒントまでしか教えません。「だから自分でどうやったら組み立てられるか」ってことを教育のベースとしてまずやってます。

今、プログラミングを始めたので、それをこそ小学1年生のときからそういう思考力・・・課題解決するためのプロセスを考える力っていうのを、プログラミングでは始めていて。プログラミングの卒業生は今は中学生になって、この塾に通ってというこの導線ができてきたので、だいぶ変わってきたなと思うんですけど。この思考を含めて先生に「教えて何やったらいいの?」っていうのが最初の頃あって。

それって、仮に高校とか大学行ったときに、塾の先生がいなくなったらどうやって勉強してくんだろう?とか、この先就職したときに「わかんない教えて教えて」ってなったらどうするんだろうって。ただ例えば自分で考えた上で、「これでいいですか?」って聞けるようにならなきゃいけないな、っていうのがあったので、塾とプログラミングっていうような、この二軸でですね、動き出してるってのがうちの特徴かなとは思います。

それができるように僕自身も塾行ったことがなかったんで、すららっていうICTの教材のeラーニング教材を使って、そこで加盟して授業自体を進めています。基本の勉強を教えるってことは、そのすららっていう教材がやってくれます。分からなかったところのアシストだったり、カリキュラムの組み立てをこっちでやっていまして。

あとはこのワーキングスペースとかも今、みよし邸の1階は塾があって、”華のん”さんって土日限定でですね、お店を受けてるショップがあったりとか、”いとばなし”さんっていう会社も入ってまして。それと実は先週ですね、また大阪の会社が視察に来られて2月から一番奥にある部屋に入居されて、この店が全部もう埋まってしまった状態なんですけど。

コワーキングスペースとしての機能としては、個人の利用者が多い地域ではないと思っているんです。しかし、「何かやりたい」と思ってるビジネスの経営者の方々が集まって、地域のために、次の一手を生み出す場として機能し始めたなっています。コロナ前とかは、新町の中心としてイベントであったりとか、何か事業を作ろうってことで、経営者が集まっていろいろディスカッションとかもよくしてたんですよ。やっぱそういうコミュニティの場を作っていきたいという想いはありますね。

ーー今お聞きしたような、長いスパンで活動されてようやく形になってきた事業とかもあるっていうことですよね。

木村さん:そうですね。時間がかかりましたけど。コワーキングとかもねそうですし。やっぱり僕らの強みって地域の中にずっといるわけじゃなくて、母体の”G&Cコンサルティング株式会社”の方が、基本的は東京に本社を構えながら、ここで若い都市部の経営者のネットワークってのちょっと広がってきてると。

その中の若い経営者の方々って相当、今地方に意識が向いていて。何故かっていうと、東京である程度ビジネスとしてはうまくいったと。だけど自分たちのサービスは何のためにやっているんだとか、自分たちのサービスがどういう状況になってるんだろうっていうと、やっぱり正直パソコンの世界だけでは地域の現状がよく分からないので・・・。

ーーそうですね

木村さん:そういう人たちが地方に行くと、実際の地方の現状が見れます。自分たちのサービスってこういうふうに使えば、地方のこういう課題には貢献できるんだ、みたいなことを自分事として見れるようになって。地方でも何かそういう活動を広げていきたいですということで、相談を受けることが増えてきたんですよ。

うちの強みって、都市部の地方で何かやりたいという経営者の人たちに、地方を繋いであげることだと思っています。また、地域内の人にとっては、地域内だけでは解決できそうにない課題を地域外の方の力を借りながら一緒に解決できるというメリットがあります。地域の人にとってもいいし、力を貸す立場の企業にとってもいいしっていう、WIN WINな関係を僕たちでアシスト・マネジメントしているのです。こういった、一緒に地域をよくしていくっていう動きを作っていけることうちの強みだと思っています。最近は、ようやくそれができるような基盤ができてきたっていうタイミングかなと思っているので。

だからここからはもっと、外からの刺激っていうのも地域を交えながら、いろんな動きを作っていきたいなって思ってますので。結構時間がかかってはいるんですけれども、ようやく何かその基盤ができたというか・・・。

 

 

リスクよりもチャレンジ・・・気づけばチャレンジの連続だった人生

ーーようやく基盤ができたということですが、創業されたのが・・・

木村さん:2016年です。

ーー2016年・・・その創業のきっかけっていうのは

きっかけで言うとですね、「G&Cコンサルティング」として2014年設立してですね、2015年には東京でいわゆる地方創生を学ぼうっていう勉強会をやってたんですよ。そこには都市部の経営者の方々が参加をしていて、地方創生ってこうなんだってことを専門家の方からいろんな話を聞いてわかったんですけど。でもやっぱりまだピンとこなくて。だったら地方へ1回行ってみようということで、スタディツアーという形で、経営者の方を連れて地方を回るっていうツアーを組んでたんですよ。

実はその1回目の地域がたまたま奈良県の五條市で。ひょんなご縁から1回五條に行ってみましょうってことになり、当時は私は大学生だったので、そういうのがあるからおいでよって声かけていただいて参加したんです。

それで、いろいろ見て回って、その中でNPO法人大和社中さんが、30年以上この新町でまちづくりされてきたんですけれども。その方々といろいろ話をしていく中で、「自分たちも高齢になり、若い世代が今後は地域を牽引していく必要がある」って話があって。その話の流れから、「だったら一緒にそういう会社作って、地域の活性化とか、地方創生になることを本気でやりませんか」って話になりました。

じゃあそこ目指そうってなって。実際にそれやるってなったときに、関わりたい人いますか?ってなると、ここに来てた人たちって、やっぱりちょっと地方で何かやりたいってと思いながら来てたので。僕らもいっちょ噛み(※1)しますというか・・・噛みますってことで入ってくださって、会社作ったんです。

 だから本当にご縁です。縁が繋がってですね。

※1「いっちょ噛みとは」・・・何にでも口を挟む・首を突っ込む人やその行為のこと

ーーそうですよね。そのときに五條のお話が出てなければ、木村さんはここには・・・

木村さん:いなかったです(笑)

僕は五條に来たことがないのに、この「GOJOチャレンジ」っていう会社を作るって決まって・・・当時、 大学4年生だったんですけど、その時に決まっていた内定先を全部辞退して。ただ、そのタイミングでは、まだ絶対に会社作りますっていう確約ってないじゃないすか。なので一旦大学を休学してですね、最悪新卒ってカードは残しておきつつ、休学しながら五條に移住して立ち上げして・・・ていうような流れでした。

ーーその時は不安と期待とどっちが大きかったですか?

木村さん:期待の方が大きかったです。でも親とか周りは不安視してたんですけど・・・。でもそこは一応、休学っていうのカードも見せつつ、でもやっぱ自分にとってはこれが大きなチャンスだ、っていうところでは話をして納得してもらってたんで、案外そこはスムーズに・・・。

基本僕の人生において何かこうリスク回避とチャンスがあったときに、基本的にはチャンスを選んでるなってっていうのは昔から思ってます。北海道の稚内出身だったんですけど。バレーボールが強い学校でどうしてもやりたいと思いから、高校の時、一人暮らしで札幌に出ました。高校が公立校だったので寮もなくて、でもそこに行くって決めて・・一人暮らし前提で行ったんですけど。

ーーえっ、高校生でですか?

木村さん:はい。高校生から一人暮らししてたんです。もうその時から、ある程度リスク取ってっていう・・・。高校で環境変わったら価値観が変わるというか、出会う人が変わって価値観が変わるってのはすごく楽しくなって。

だったら大学は北海道を出ようと。東京はまだ比較的いつでも行けるなっていう感覚と、北海道もどっちかって言ったら東日本文化だなと思ったので、西日本に行こうって決めて。それで京都の同志社選んだんですよ。西は行ったことないから一度は行ってみたいと。
やっぱりこう・・・北海道で住んでいた時も、東京から引っ越してきた方と、大阪から引っ越してきたた方では、方言が全く違うのが衝撃で。やっぱり関西弁で”ぐわっ”てくると、当時は全然違う世界で生きてきた人なのかなって思っちゃったんです。上京した時ってまだ北海道と何か似てるなっていうか、でもちょっと都会っぽいなっていうのはあったとしても、何かそんな感じで・・・インパクトが強かったというか・・西日本の方が。なので基本的に、どっちの方が自分の人生楽しくなるかとか、ワクワクするかっていうところが、結構判断の価値基準になってたなっていうのがあって。

だから4年生ときは内定先が決まって卒業決まってたのに、自分にとって”こっちリスクもあるけど面白い人生だな”って思ったんで・・・。

ーーじゃあもし今、生徒さんから木村さんに、そういうご相談が来たときには・・・そういう風に

木村さん:絶対外出ろって言います(笑)。いや、別に戻ってきてもいいんですけど、最後は。でも1回も外を知らないまま、ずっといるっていうのは、もったいないなと思っていて。見える世界がもうここしかないっていうことで。違う世界も見た上で俯瞰して自分の地域を見たりだとか、今までの生活で1回外に出て欲しいなとは思ってはいるんですよ。

それもできれば一人暮らしをしてほしいなと思っていて。やっぱり自分で生活するっていうことは、いろんな学びがあると思っていて。一人暮らしは、いろいろお金もかかるし、いろんな難しさもあるので、誰もができるわけじゃないと思います。しかし、できるんだったら1回外出て一人暮らしして、自分で頑張ってみたらって言ってます。

ーーそうなんですね。その中で先ほど「子供たちに課題解決力を学ばしてあげてる」とおっしゃってたんですけど、それに向かってチャレンジというか、町全体が課題解決に向かっていってるってことですか

木村さん:そうですね・・・実際、この新町も難しさはあると思ってるんですよ。なので事業者さんは皆さんそれぞれこの新町中心に、もっと元気な街にしていきたいって思ってるところは共通認識で一緒に動いてるんですけど。

地域住民の方の中には、やっぱりここは生活住居であるため、変に観光地化したくないとお思いの方もいらっしゃいます。そこのバランスは当然あると思います。なので、町にいる人全員が同じ考えというわけではありませんが、少なくともその事業者さんたちは、自分たちが地方創生で一緒に連携しながら頑張っています。そして、「地域全体よくしていこう」っていうところの思いを持たれているので、そういった方々と一緒に連携して・・・。そして、子供たちもちょっとずつ関わっていけばいいなと思ってはいるんですけど。

ひとつの事例としては、コロナ前だったんですけど、榮山寺の130周年でしたっけ・・それがあったときに、そこでいとばなしさんと僕らと一緒に、その130年を祝うプロジェクトってことで、イベントをやったんですけれども。

入居しているいとばなしさんと連携して、ファッションショーをやろうという企画で、八角円堂の周りをファッションショーするみたいな・・・。

ーー記事拝見しました。生徒さん3名で出られた・・・

木村さん:そうですそうです、ありがとうございます。その重伝建の国宝の中でファッションショーをやるっていう企画に、実はうちの生徒も出たんです。この流れをまた作りたいなと思ってるんですけど。うちの塾の子たちってそういう意識が向いてきてるので、これが地域のためになるんだよってところで”じゃあ貢献できるから1回出てみない”と。出て彼らは彼らで友達とか親御さん呼ぶからって。子供たちの榮山寺行ったことない子とかやっぱり多いんですよ。

でもそれをきっかけで知って、実はここって国宝なんだよ、国の宝なんだこれってとか、そういうのが気付きになったりしてるんで。そういう意味で子供たちもその地域を良くするための動きっていうのは、何かしらの形でどんどん関わらせていきたいなと思っているんですよ。じゃあこれがまだ十分にできてるかっていうと、そうではないなと思っているので。この動きっていうのはもっとやっていきたいなっていうのがあるんですけど。

ーーそういうお子さんって多いですかね?地域に何か携わりたいとかっていう想いを持った子供さんっていうのは・・

木村さん:多いか少ないかでいうと、多分少ないと思うんですけど・・・でもいると思います。そしてやっぱり地域のためになるような・・そんな風に育ってほしいっていう想いを持ってる親御さんとかもいらっしゃるので。なんか最初の頃は、”何でそんな五條のことやらなきゃいけないの?”っていうのは当然子供たちから出てくるんですけれども。

でもやっぱり関係ができてくると、そこの先生と生徒じゃないですけど、そういう信頼関係ができてくると、そういうの抜きにして一緒にやったりとかしてくれてますね。

ーーそうですねその信頼関係はね。ちょっとやそっとでは築けないですし、いろんなことの積み重ねでね・・

 

 

「GOJOチャレンジ」へのインタビューpart2では

今回は、五條新町の中心に位置する三好邸を中心に事業展開する「株式会社GOJOチャレンジ」の代表取締役専務 木村 航さんにインタビューさせていただきました。

part1の記事では、振り返れば”リスクよりもチャレンジ・・・気づけばチャレンジの連続だった人生”だったという木村さんと五條に関わるお仕事や、木村さんの人生観そのものなどについてお話しいただきましたが、part2では五條市でリアルな地域活動を行う中での課題と解決や、今後の展望などについてもお聞きしています。

ぜひpart2もご一読ください!